Odai「2017年を振り返る」
娘の病気が判明して少し経った頃のはなし。
娘のこと、仕事のこと、将来のこと、すべてのことがパンク寸前で、一歩道を踏み外せば転げ落ちて、即死しそうなくらいの張り詰めた毎日を送ってい た。
全く平生とはかけ離れた精神で、感情を押し殺して毎日をやり過ごしていた。
どこへいても、何をしていても常に頭の中は不安と恐怖でいっぱいで、やり過ごす、って言葉がまさに当てはまるような毎日だった。
そんな中、ある人からこう言われた。
「もう、お母さんだから泣くんじゃない。」
お母さんだから苦しいんだ。
お母さんだから涙が堪えられないんだ。
お母さんだから責任の大きさに押しつぶされそうなんだ。
心の中でずっと叫んでいた。
話さなければよかった。
ある人とは職場で、普段は頼り甲斐があり姉御的な役割を果たしている先輩。
上司には事情をはなしていたものの、もう自身の中に抱え込めなくなった私は、藁にもすがる思いで胸の中に溜めに溜めた気持ちを吐き出した。
どうこうして欲しかったわけではないけれど、今、吐き出さないと感情がコントロールできずに、感情に支配されそうだった。
話し始めて間もなく、不意に涙がこぼれた。
返ってきた言葉は、「もう、お母さんだから泣くんじゃない。しっかりしなさい。」
もちろん、彼女なりの叱咤激励であったと思う。
普通の精神状態ならば、その励ましを受け入れ、感謝し、翌日から新たな気持ちで困難にたちむかえたかもしれない。
ただ、その言葉を受け入れるキャパは、私にはもうなかった。
彼女にとって、母というだけで全知全能の神に見えるのだろうか。
母だから苦しい気持ちを吐露したら、その汚物をすべて吞み込めと言われたような気がした。
それ以来、私のただでさえ重い口はずっと閉じっぱなしだ。
その話を思いがけず聞いていた後輩がいた。
自身も夫であり父親である。
そんな彼が話してくれたこと、それは母親を追い詰める言葉ではなく、母を救う言葉の数々だった。
直接的なことは何一つなかったが、それが励ましの言葉ということは言葉の端々からわかったよ。
ここですべてを話すことはできないけれど、ありがとう。
なんだ急に!?
って思われたかもしれませんが、下書きを整理していたら出てきたので公開しちゃいます。
今はもう達観しちゃったけれど、私にも先が見えずに不安な日々がありました。
削除してしまってもよかったけれど、これこそ胸のうちにしまっていたら、いつかどろっと流れ出てきそうで。
清々しい新年を迎えるために、ここに置いていきます。
恥ずかしくて削除しちゃいそうだけど!
本日もお読みいただきありがとうございました!
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