お話ししなければいけないことがあります
そう言いながらベテラン女医は病室に入ってきました。
私の兄の絵画の先生、みどり先生に似ていたため(髪型が)、みどり先生と呼んでいました(心の中で)。
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造影検査の後だったので、背筋が凍りつきました。
とっさに「なんでしょう?」と答えたものの、内心は死刑宣告を待つ囚人がごとく怯えていました。
ところが返ってきた答えは意外なものでした。
同室の患者さんにインフルエンザが出ました
「院内感染を防ぐために予防薬タミフルを飲んでください。費用は病院が持ちます。また、患者は病室から出ないでください。申し訳ありません。」
娘は尿路感染症の治療はほぼ終わり、検査のために入院をしている状態でした。
そのため部屋は2日前より6人部屋に移動しています。
そういえば昨晩やってきた年長さんくらいの男の子、やたら咳をしていました。
喘息かなと思っていましたが、まさかインフルエンザとは。
6人部屋は2人きりの密室空間
インフルエンザの患者が出たと告げられた当日、4人の患者のうち1人は朝に退院、1人は当事者で個室隔離、残るは娘と1歳の男の子の2人。
6人部屋の空間に2人残され、必要ないすべてのものが撤去、消毒された部屋はがらんとだだっ広く感じました。
予防投薬<タミフル>に大苦戦
タミフル、とっても苦いらしいです。もちろん、子どもが喜んで飲むわけがありません。配布されたタミフルの飲みあわせ表を元に、もう一人のお母さんと協力して買い出しへ行きました。
タミフルが飲みやすくなるもの
- ヨーグルト
- チョコアイス
- 服薬ゼリー
- ココア
- オレンジジュース
- スポーツドリンク
保存がきくものをとチヨコアイスを購入しました。
初めてのアイス、それはそれはよろこんで食べるかと思いきや、まさかの拒否。タミフル無しで口に運ぶもダメ。
娘はチョコが苦手みたい。
たまたま自分用にかっておいたヨーグルトがあったのでタミフルを混ぜてみると、口に合ったようで喜んでたべたのでした。
甘いだけじゃダメなのね。
病院内の小さな世界
昨日まで朝から晩までうろうろうろうろ。
看護師さんや保育士さん、給食の配膳係の方にまで愛想を振りまいていた娘。
プレイルームの見慣れないおもちゃに興奮して遊んでいた娘。
それらが、突如すべて奪われて病室から一歩も出られなくなりました。
唯一、お風呂の時だけは病室とお風呂との往復を許されました。
本人も理解できず、プレイルームに行きたいとわめき散らし、私もトイレにさえいく余裕のない状況に。
実は、入院初日翌日と夜中に泣き叫んで同室の方に迷惑をかけたため「個室へ移ったら?」と夫から提案がありました。
ふたり部屋のお隣さんと気が合い楽しかったし、入院がいつまで長引くか分からず金銭的な面でも気になったので実行には移さなかったのですが、この時ばかりは選択ミスだったとかなり後悔しました。
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参考:娘の病気を時系列でまとめました↓
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本日もお読みいただきありがとうございました。
インフルエンザに罹ったお子さんとお母さんが楽しそうに個室でテレビを見ている姿を偶然見てしまい、やりきれない気持ちになった私は心が狭かったかな汗