病名の告知
検査の結果、病名が判明しました ↓
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娘の夕食も終わったころ、主治医がやってきました。
「お父さんは本日いらっしゃいますか?」
嫌な予感がしました。
「検査の結果をお話ししたいと思いますが、ご両親そろってもしくは先にお母さんにお話しをした後、別の機会にお父さんにご説明してもかまいません。」
面会時間を考慮すると今から病院へ駆けつけても間に合いそうにありません。
その旨を伝えると面会時間を過ぎても大丈夫とのこと。
嫌な予感は確信にかわりましたが、私は先に話を聞くことを選びました。
病名:重複腎盂尿管
ナースステーションのPC前に座る主治医2人。
メインの医師は若いながらも熱心な方でいつもニコニコしているかわいい女性でした。
その医師の顔がひどく曇っている。
そして重そうに口を開きました。
「娘さんには尿路の奇形があります。」
鈍器で頭をガツンとやられたような衝撃でした。
<奇形>
一生縁がない言葉だと思っていました。
説明は続きます。
娘には通常片方に1つずつしかない腎盂と尿管が2つあるとのこと。
そのこと自体はよくあることで問題はなく、一生気付かずに過ごす人もいる。
しかし今回のように尿路感染症を引き起こす原因となるならば治療の対象になりますとのこと。
また、片方の腎臓が腫れている、いわゆる水腎症です。
正直なところ、初めてです
現在入院している病院には小児泌尿器科がないので、今後は子ども専門病院を紹介しますとのこと。
まったく見当もつかなかったので、転院先は医師にお任せしました。
主治医も小児科医であり小児泌尿器科に詳しくはない中、症例や手術方法を調べてくれたようです。
一通りの説明が終わり、何か質問がありますか?と問われました。
今後の治療方針や病気そのものに関してのことは、転院先の専門病院で聞くことにして、一つだけ質問をしました。
「重複腎盂尿管自体は珍しい事ではないとおっしゃいましたが、過去にこちらの病院での症例はあるのでしょうか?」
「正直、両方は初めてです。片方だけなら以前に診たことあります。」
そう医師は回答しました。心なしか悲しそうな顔をしていました。
私の気持ち
医師から何度も「ショックですよね。」と言われました。
実際はそんなにショックではありませんでした。
なにが起こったのか深く理解していなかったのかもしれませんし、原因が分かったことに対する安心感があったからかもしれません。
即、命にかかわる病気ではないと分かったことで安堵したこともあったと思います。
ただ、<健康に産んであげられなかったこと>
この事実に対する責任が重くのしかかってきて、息苦しかったのを覚えています。
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参考:娘の病気を時系列でまとめました↓
www.tadamomo.net
本日もお読みいただきありがとうございました。